VOMOS RAFA!

4回転はフィギュアの未来

もうすぐジャンプの基礎点が改正されますね。

それと同時に、FPで実施できる4回転は一種につき一回までという

大胆なルール導入も気になるところ。

とりあえず、今までのジャンプの基礎点や傾向をふり返ってみました。

2003年 旧採点から新採点へ(試験的な導入)

3T  4.5     4T        8.0

3S  4.8     4S        8.5

3Lo    5.3   4Lo       9.5  

3F  5.6   4F      10.0

3Lz  6.1   4Lz      11.0

3A  7.5   4A      13.0 

GOEは ±3

神ワザ(4T-3T-3Loなど)より質を重視した改正にしようとするが...

これはさすがに反感をかったでしょう...

3Tと4Tの差が3.5しかないです。

2004年~2007年              

3T  4.0     4T        9.0

3S  4.5     4S        9.5

3Lo    5.0   4Lo      10.0  

3F  5.5   4F      10.5

3Lz  6.0   4Lz      11.0

3A  7.5   4A      13.0  

GOEは ±3(+3はまず出ない)    

2018年 改正案

3T  4.2     4T        9.5

3S  4.3     4S        9.7

3Lo    4.9   4Lo      10.5  

3F  5.3   4F      11.0

3Lz  5.9   4Lz      11.5

3A  8.0   4A      12.5  

GOEは ±5

今回の改正案の基礎点はこの位置になりますね。

ただ、4Aの基礎点が初期より低いのであまり望んでいないのでしょう。

魔の2008年~2010年

3T  4.0     4T        9.8

3S  4.5     4S      10.3

3Lo    5.0   4Lo      10.8  

3F  5.5   4F      11.3

3Lz  6.0   4Lz      11.8

3A  8.2   4A      13.3  

(朗報)3A以上の基礎点が上がる

高難度ジャンプが得意な選手に有利な方向へ。ウェーイ!!

...と思ったのも束の間。

3Aの場合は

GOE+3は+3 GOE+2は+2 GOE+1は+1 そのままですが

GOE-1は-1.4 GOE-2は-2.8 GOE-3は-4.2 

4回転の場合は

GOE+3は+3 GOE+2は+2 GOE+1は+1 そのままですが

GOE-1は-1.6 GOE-2は-3.2 GOE-3は-4.8 に膨れ上がるという落とし穴

さらに、エッジエラー eさんが頭角を現す。LzとFのエッジの跳び分けが厳格化する。

なぜかセカンド3Loが標的になり、刺されまくる。

回転不足の二重減点。日本で日本人選手の転倒パネル...。

この頃は独裁政治の何物でもなかったです。

高難度ジャンプは跳ばない方がマシ!という流れになりました。

 

そしてバンクーバーオリンピックへ。

4回転に最後までこだわったプルシェンコさん(もちろん転倒なし)が銀メダル、

4回転を回避し、無難にまとめたライサチェクさんが金メダル。

ついに4回転を跳ばない王者が誕生してしまいました。

銀メダルのプルシェンコが、これじゃあ時代が逆行してしまう!と異議を唱え

あの有名な4回転論争が起こります。

もちろんライサは何も悪くありません。

日本の解説者にちょろまかしジャンプとdisられようとも。 

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ライサはチームヴェラの一味である

難度を下げて完成させた方が難しいことに挑戦するより評価される時代でした

それでも4回転ジャンプを跳び続けた選手たちには頭が上がりません。

皮肉にも「男は黙って4回転」byT.H氏

「4回転はフィギュアスケートの未来」などさまざまな名言が生まれてしまいました。

とりあえず基礎点を上げ、回転不足の減点を緩和し

4回転に挑戦しやすいルールを導入することとなり、今に至ります。

 

先日放送されたメダルウィナーズガラのインタビュー

「若い世代のスケーター」について プルシェンコ

「今日パトリックがネイサンを“4回転キング”と呼んだけど

その通りだね。

彼は初めて5種類の4回転ジャンプを成功させた天才だよ」

日本のテレビ局に語ってくれました。

当時、アメリカと泥沼のような展開になったにもかかわらず...

この言葉は重いです。

 

もし、あの時プルシェンコが抗議してくれなかったら

キングクワド ネイサンチェンは存在しなかったかもしれませんね。

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これもお蔵入りになるところだった

 

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